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HDDのSSD化-1 [Computer]

ここのところ、Mac系デバイスにはまっていいて、DOSV系マシンのアップには、少し遠のいていました。
最近の、新しいCPUはソケットを変えてくるので、そのたびに、マザーボードとCPUを購入するのは、厳しいんです。
Intelでは、X58とP55。AMDでは、890FXまでは、頑張っていましたが、それ以降はしばらく様子を見ていました。そんな時、ヤマダ電機のパーツ売り場に、GIGABYTEのZ68を積んだマザーボードが、特価品(展示開封品)として販売されていました。
製品名は、「GA-Z68X-UD7-B3」で19,800円。最近の価格情勢は分りませんが、明らかに安いのが目に見えていました。でもCPUも購入しなくてはいけません。
悩みましたが、思い切って購入しました。当然CPUもです。
いろいろ調べていくと、この「Intel Z68」チップいろいろと面白そうです。
その中に「Intel Smart Response Technology」と呼ばれる機能があります。
これは、接続した通常のSSDを、HDDのキャッシュとして利用する技術です。
つまり、SSDをキャッシュとして使い、HDDの速度をSSD並みにしてしまおうという事です。
基本的には、2台のRAIDを組むのですが、この機能にえらく惹かれました。
まだまだ、SSDは高いです。HDD代りに使うには、価格的に抵抗あります。
それでも、64GB位のSSDは手が届かない価格ではありません。
安いもので、5,000円台からあります。
そこで、SSD(OCZSSD2-1VTXPL60G SATA3Gbps)を1台購入し、「Intel Smart Response Technology」を試してみました。
isrt001.png

「Intel Smart Response Technology」を使用するには、BIOSをRAID構成にしなくてはなりません。
この操作は、Winndowsをインストールする前に設定します。
つまり、BIOSが、IDEあるいはAHCIでの設定でWindowsをインストールすると、使えません。
その時は、Windows の再インストールとなるわけです。
XPのRAID設定みたいです。Windows のインストール時にドライバを組み込み必要があるようです。

通常の設定
● BIOS設定でHDDをRAID構成にします。
● RAIDユーティリティでRAIDを組む必要はありません。機器が認識されればOKです。
● Windowsをインストールします。
● インストール後電源を落としSSDを取り付けます。
この時に、SATAポートは、「Intel Z68」チップのポートを使用します。
● Windows起動後、「Intel Rapid Storage Driver」をインストールします。
● インストール後、「Intel Rapid Storage Technology」を起動し、メニューの「高速」を選んで「高速の有効」をクリックすれば設定完了です。
「高速の有効」設定では、キャッシュサイズを設定できます。デフォルトで18.6GBという数字が用意されているほか、64GBを上限にSSDの最大容量を割り当てることもできるようです。最大64GBなので、それ以上のサイズのSSDを使用しても、残りの分はキャッシュとしては利用できません。

同じような言葉が出てきて分りづらいのですが、
機能名が「Intel Smart Response Technology」インテル・スマートレスポンス・テクノロジー
ドライバ名が「Intel Rapid Storage Driver」インテル・ラピッドストレージ・ドライバ
設定ユーティリティ名が「Intel Rapid Storage Technology」インテル・ラピッドストレージ・テクノロジー
となります。
この設定でSSDを、HDDのキャッシュとして利用出来るのですが、私はこの方法での設定をしませんでした。
というのも、「GA-Z68X-UD7-B3」には、「EZ-Smart Response」というユーティリティが付属しており、インストール済みのWindows からでも設定できるのです。

「EZ-Smart Response」による設定
● 「EZ-Smart Response」をWindowsにインストールします。
● インストール後電源を落としSSDを取り付けます。
この時に、SATAポートは、「Intel Z68」チップのポートを使用します。
● BIOS設定でHDDをRAID構成にします。
RAIDユーティリティでRAIDを組む必要はありません。機器が認識されればOKです。
● Windows起動後、「EZ-Smart Response」を起動すれば、後は自動的に「Intel Rapid Storage Driver」が組み込まれ、設定も完了しています。
● 「Intel Rapid Storage Technology」が起動しているので、Windowsのツールバーから、「Intel Rapid Storage Technology」の設定画面を表示させます。
● 「Intel Rapid Storage Technology」では、デフォルトで「拡張モード」で設定されています。これを「最速モード」に切り換えることもできます。

● 拡張モード:データをSSDとHDD両方同時に書き込んでいるため、片方のデータが失われてもキャッシュが残ります。従って書き込み速度はHDDの速度になります。
● 最速モード:先にSSDに書き込み、後からHDDに転送するというやり方をとります。書き込み速度はSSDの速度に準じます。ただしHDDに書き込む前にSSDでデータが失われてしまった場合、データを取り戻すことができません。HDDへの書き込みはCPがアイドル時に行うようです。当然、終了時にも書き込みが行われると思います。つまりフリーズなどの異常終了しなければ、きちんとHDDに書き込まれると理解しています。
ドライバが組み込まれます。
isrt002.png

それでは、どの位速くなるのでしょうか?
HDD(WD5000AACS)のデータ
isrt003.png

SSD(OCZSSD2-1VTXPL60G SATA3Gbps)のデータ
isrt004.png

「Intel Rapid Storage Technology」拡張モード
isrt005.png

「Intel Rapid Storage Technology」最速モード
isrt006.png

速度テストに「CrystalDiskMark 3.0.1」を使用しました。
ここで「CrystalDiskMark 3.0.1」の項目を確認しておきます。
回数ですが、多ければ平均値の誤差が少なくなるので多いほどいいのですが、時間がかかるのでデフォルトの5回でいいのではないでしょうか。
次にファイルサイズですが、CrystalDiskMarkは計測のためのファイルを作成します。
そのファイルサイズを設定します。3.0からデフォルトで1000MBになりました。(2.0では100MB)
サイズが大きいほど、正確な数値が取れるようです、サイズが小さいとキャッシュ状況で、極端に速い数値が出るようなので、最低でも1000MBで計測した方がいいようです。(出来れば2000MBがお進めのようです。)
Read項目は読込み、Write項目は書込み速度です。
Seq:シーケンシャル速度
512K:ランダム512KB
4K:ランダム4KB
4K QD32: NCQ 4KBQueue Depth32命令

シーケンシャルアクセスとは、ドライブ内で一連の領域へ対する読み書きのことを意味します。
ランダムアクセスとはドライブ内で分散した領域へランダムに読み書きすることです。
シーケンシャルアクセスはファイルのコピーや大きなデータファイルを開く速度に影響し、ランダムアクセスはプログラムやシステムの起動など、大量の小さなファイルを読み込む場合の速度に影響します。

シーケンシャルアクセス-連続した領域に対する読み書きの速度-ファイル操作などに影響
ランダムアクセス-分散した領域に対する読み書きの速度-プログラムの起動などに影響

QD32は、NCQ(Native Command Queuing)による性能向上をベンチマークするためのテストです。
NCQとは、HDDやSSDが複数の読み込み・書き込み命令を同時に受け取ったときに、同時処理や順序の並び替えにより、パフォーマンスを向上させる仕組みです。
QD(Queue Depth)とは、同時に発行される命令数を表します。つまり、このテストでは32個の命令を同時発行しています。
(4KQDの転送速度)÷(4Kの転送速度)×100=100を超えるとNCQが有効に機能しているそうです。

表示されているサイズですが、「512KB」は大きなデータを「512KB」に分割し、ランダムに読み書きします。
断片化みたいな感じで配置されるので、速度が「seg」より遅くなります。
「4KB」は、大きなデータを「4KB」に分割し、ランダムに読み書きします。
「512k」よりもデータが小さく、バラバラに配置されるため、測定内で一番遅い結果になります。

「CrystalDiskMark 3.0.1」では、テストデータの選択が出来ます。
isrt007.png

SSDによっては、圧縮効率の高いファイルでの転送効率の高いものもあるようです。そのようなSSDでは、公証速度がデフォルト(ランダム)では、出ないようです。

デフォルト (ランダム):圧縮効率の悪いテストデータ
All 0x00(0Fill):圧縮効率の高いテストデータ
All 0xFF(1Fill):圧縮効率の高いテストデータ
All 0x00(0Fill)とAll 0xFF(1Fill)の違いですが、
0x00で統一されデータ圧縮効率の高い「All 0x00(0Fill)」
0xFFで統一されデータ圧縮効率の高い「All 0xFF(1Fill)」
となっています。
良くわかりませんがあるサイトの説明では以下のようになっています。
----------------------------------------------------------------------------------------------
CrystalDiskMarkの「0Fill」モードは読み書きを全て「0」データで行い性能を測ります。通常はランダムなデータを書き込みます。何が違ってくるかというと、全て「0」ですのでSSDコントローラーが行うデータ圧縮が非常に効果的に働き、スコアがグンと伸びます。ドライブの最高速度を測ることができる反面、通常使用時は「0」ばかり読み書きするということはまず無いため、実際の使用感と乖離してしまうデメリットがあります。
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これから推測すると、0x00なので0 2進数8ビットで00000000
これに対して0xFFですが、16進数FFは10進法で255 2進数8ビットで11111111
という事で、「0」データか「1」データ化の違いという事で理解しています。
ここでのデータは、全てデフォルト(ランダム)で計測しています。

結果、最速モード設定での「Intel Smart Response Technology」機能は、充分な数値は出ています。
実際での使用感は、「早くなっているような気がする」という感じでしょうか。早くなっているのは、間違いありませんが体感的な速度アップまではいっていないような気がします。

HDDのSSD化-2
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